事件処理の流れ

必要情報の確認

インターネット上で会社を誹謗中傷する内容の書き込みを発見し、その削除や書き込んだ者への法的責任の追及をご希望の方は、ご相談の前に、まず以下の情報を確認しておきましょう。

URL

URLとは、インターネット上のウェブページを特定する記号で、そのページの住所 のようなものです。
通常、各ウェブページの上部の『http:// 』から始まる半角英数字と記号の文字列がURLです。
なお、上記は閲覧用URLですが、プロバイダによっては発信者情報の開示に投稿用URLが必要となる場合があります。

スレッド名

スレッドとは、掲示板サイトなどにおいて、ある話題に関する一連の書き込みの集合のことをいいます。スレと省略されることもあります。
スレッド名とは、そのスレッドのタイトルのことです。
<事例>では「○○会社の不正を暴くスレ」(②)がそれに当たります。

書き込みの日時

書き込みが行われた日時は、法的手段の検討において重要な意味を持ちます。アクセスログは、通常、書き込んだときから3か月~6か月程度しか保存されないため、書き込んだ者の特定まで希望する場合には、その間にアクセスログの保存措置を講ずる必要があります。
<事例>では「2015/5/14 9:12:22」(③)が書き込み日時となります。
なお、プロバイダによっては、通信量が多過ぎるために、発信者情報の開示に書き込み日時を100分の1秒単位で特定する必要がある場合があります。

書き込みの内容

そもそもすべての書き込みが削除や発信者情報開示の対象となるわけではなく、その対象は特定の会社や個人の権利利益を侵害する内容のものに限られます。
そのため、書き込みの内容を正確に把握しておくことが重要です。
基本的には個別の書き込みごとに判断されますが、一連の書き込みやスレッド全体を見て初めてその書き込みが特定の者の権利利益を侵害すると判断できる場合もありますので、できる限り一連の書き込みやスレッド全体を確認しておきましょう。

<事例>

『書き込み』.com http://www.kakikomi.com/huseiabaku/1982/ ①
○○会社の不正を暴くスレ ②
(~省略~)
15 素敵な名無しさん:2015/5/14 9:10:05
「〇〇会社の商品って実際どうなの?」
16 素敵な名無しさん:2015/5/14 9:12:22 ③
「○○会社の商品は国産の材料を使ってるって宣伝してるけど、実は安い外国産の材料を使ってるんだよね。こんなの買ってるやついるのかな。」 ④
17 素敵な名無しさん:2015/5/14 10:20:56
「やっぱりあの噂って本当だったんだな。内部リーク乙!」
(~省略~)

必要情報の証拠化

以上で確認した必要情報は、後に法的手段を講ずる際に必要となりますので、早い段階でこれらを自ら証拠化し、保存しておくのが望ましいでしょう。

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